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ズームイン!!
街道cafeやまぼうし

やまぼうしロゴ

今回、「住民ディレクター発!朝倉かわら版」ズームイン企画として筑前町中牟田にある「街道cafeやまぼうし」さんを訪問させていただきました。

浦 義勝〔東峰村元地域おこし協力隊・東峰テレビ〕

取材先:「街道cafeやまぼうし」〔朝倉郡筑前町中牟田471 電話:0946-42-5995〕

​                  https://cafeyamaboushi.com/

(今回取材をさせていただいた方々)

滝田英徳さん・洋子さん(ご両親) 西嶋 毅さん・和香子さん(娘さん夫婦)

取材させていただいた方々

【街道cafeやまぼうし-店内の様子】

(※写真をクリックすると拡大します)

街道cafeやまぼうし-店内の様子
街道cafeやまぼうし-店内の様子
街道cafeやまぼうし-店内の様子
街道cafeやまぼうし-店内の様子

【基本情報の整理】
・店名
「やまぼうし」の由来

 かつてお庭にやまぼうしの木が存在し家主が、ヤマボウシの花を愛でていた。

 ヤマボウシの花言葉は「友情」。このカフェで、昔話や夢を語り合って大切な人と過ごしていただきたい…

 ゆっくりとした癒しの時間をお楽しみください。

 

・キャッチフレーズ
造り酒屋をリノベーションした築 110年以上の古民家カフェ」
 ・造り酒屋の名前は、「泉家新家(造り酒屋)」 

 ・今は、庭で日本ミツバチの養蜂を営んでいる。

<泉家新家(造り酒屋)にまつわるお話>

・家屋築造=明治40(1907)年頃

・この古民家には、昔 庭に酒蔵があった/日田往還(朝倉街道)の中心地
 (家業廃止後、本家の次男坊がここを引継ぎ住居とした)
・この喫茶店スペースの部分は、もともとは街道を往来する方々を接待する場所であったが、
一部増築などをして 現在では少し形が変わっている。
・当時、この街道は人でにぎわいサーカスなども興行していた。

やまぼうし (8).jpg

参考:筑紫野市教育委員会資料より抜粋

(お店のコンセプト)= “古き良きものを大事にしたい”  <街道cafeやまぼうしホームページより>

森のハンバーグ

①  地元産を食すること(地産地消)

米、麦、卵、大豆などの筑前町産の食材を可能な限り食する。その土地のものを食することは循環型であり、省エネ型のエコになります。生産者と消費者の交流が計れます。また、何より新鮮です。ケーキには筑前産小麦(麦太郎)と同じく地元で飼育された放し飼いの鶏の産んだ卵(自然卵)を使用しています。やまぼうしカレーには地元産の米、地元産の野菜で作ったサラダ、そしてクロダマル大豆で作られたドレッシングを使用しています。

②  古民家を守ること

この古民家カフェ『やまぼうし』は築約100年の古民家(明治40年築)です(元、造り酒屋でありましたので、普通の日本家屋とは異なり、特異な構造)。新建材の最新住宅は数十年の寿命しかなく、リサイクルも困難と言われています。それに比べ、木造建築は上手に住めば、数百年住むことが出来ますし、リサイクルが可能です(地球を汚すこともない)。また、古民家にはいろんな小動物が共存していて(もぐら、かえる、小鳥、やもりなど)小宇宙を形成しています。

③  里山を守ること
筑前町にはまだ、自然が残っています。自然豊かな環境にしか住めない日本ミツバチを飼育しています。 みつばちと野山の関係は循環の関係にあります。みつばちによる受粉のおかげで野山の花が豊かになります。その結果、蜜が多く出て、みつばちは多くの蜂蜜を甘受できます。微力ながら、(日本ミツバチを通して)自然を守る活動にかかわりたいと思っています。


④  ロマンあふれる町をよく知ること
わが町、朝倉郡筑前町は歴史ロマンに溢れています。古くは卑弥呼邪馬台国の北九州説の中心地であり、神功皇后伝説のゆかりの地が散在しています。近くでは江戸時代には 長崎街道、日田街道、薩摩街道、秋月街道などの交通の要衝であり、坂本竜馬や篤姫様ゆかりの地でもあります。わが町が歴史の中でどんな位置づけにあったかを確認しておくことは非常に大事なことと思っています。

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築100年以上の 造り酒屋をリノベーションして家族四人で営む街道カフェ

自然の恵みに感謝し、養蜂を通じ地域の暮らしと食の安全を提案する癒しの空間

質問①:「この街道カフェをオープンするきっかけを教えてください」
滝田(父):「私の故郷は直方市。妻は水巻町です。24歳で長崎の製造メーカーに就職し、東京や京都などを転々とする生活を長らく送ってきました。定年を境に、妻と田舎暮らしをしたいと思うようになり、定年間際にたまたま観たテレビで“日本ミツバチを飼う”というテーマに出会いました。その時に私はこれだ!と思い、情報を集め始めました」


滝田(母):「実は私も同じ頃、銀座の街中で“ミツバチを飼う”というニュースや、玉川大学の先生が新聞でそのような話題をおっしゃっているのをよく目にしていて、興味を持ち始めました」
◎参照:「世紀の大発見! 玉川大学のミツバチ研究に潜入!」https://intojapanwaraku.com/culture/84808/

 

滝田(父):「いよいよ定年するとなって、終の棲家をどうしようという事になって娘夫婦が筑紫野市の原田に住んでいたので、近くの太宰府市に住居を構えました。そこからしばらくは、“日本ミツバチ”をどこで飼おうかという場所探しに奔走しました。糸島市や広川町、そして那珂川市なども候補にあがっていました。ある日、娘婿(毅さん)の父親が、新聞に売りに出ている古民家があるという情報を見つけてくれて応募しました。沢山の購入希望者がいて、初めは諦めていましたが奇跡的に私達がその購入権をいただきこの場所に辿り着きます。まず何よりも重視したのが、周りの住環境。“日本ミツバチ”は里山の自然がしっかりと存在しないと育たない生き物だからです。筑前町のこの場所はその条件を見事に満たしていました」

質問②:「娘さん夫婦はどのような形でこのカフェの運営に関わるようになりましたか?」
西嶋 毅さん(娘婿):「自分は、今51歳ですが、30代の後半まではカード会社に勤務していました。妻も同じ職場で出会い、お互いに都会での殺伐とした暮らしに疲れ、これから何を大切にしていくべきだろうかと話し合いました。カフェを立ち上げるちょっと前、義理の父(英徳さん)からも、“日本ミツバチ”のカフェをオープンするので一緒にやろうと言われ、自分の中でも興味が出てきました。妻は、医療事務などの経験もあり、接客がとても上手でしたので、それも賛成の一因でした。

質問③:「このカフェのコンセプトについてお話ください」
西嶋 和香子さん(若奥さん):「家族で営むカフェですが、この建物の歴史もさることながら、この空間でお客様にくつろいでいただき、安全で確かな(美味しい)ものを味わっていただきたいと考えております。蜂蜜については、夫や父が担当しており、母はハンバーグやケーキも作っています。私は主に接客ですが、幅広い層の方々にご愛顧いただいております」


質問④:「“日本ミツバチ”の魅力についてお話ください」
滝田(父):「実は、“日本ミツバチ”については様々な研究がなされていますが、奥が大変深く知れば知るほど私たちはその魅力の虜になっています。でも実は私は一度、防護服を着ないで“日本ミツバチ”の世話をしていて、大群に刺されてしまいまして…ICUに入りました。あの時はああ、もうこれまでかと思いましたよ。…(中略)…」

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今回、滝田英徳さん・洋子さん ご夫妻にお話を伺いました。“日本ミツバチ”の生態を通して見えてくる多くの気づきと発見がありました。これからも随時、最新の情報などを更新していきますので「朝倉かわら版」を宜しくお願い致します!

取材:朝倉かわら版 事務局 浦 義勝(元東峰村地域おこし協力隊・東峰テレビ)

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